特別注文のコンパートメントバッグ。センター部には流麗なカリグラフィー・フォントのイニシャル、その他の全面には(裏面も含め)、くるくると軽やかにリズムを刻むような唐草模様がハンドエングレイヴィング…。バッグの内側には、お化粧直し用のコンパクト、ルージュ、メモ用紙入れの蓋つきの仕切りが卒なく完備されており、鉛筆入れまで設えてあります。シルクのイブニング・グローブを着用した中指に、この小さな美術館のようなバッグをはめて、ダンスを踊る姿が目に浮かび、華麗なる古のロマンが偲ばれます。上部の鎖は着脱可ゆえ、鎖を外して名刺入れとしてお使い頂くのも乙な嗜(たしな)み!宝飾芸術への造詣の深さをご披露いただけます。
アメリカ 1950年頃の作品 88.6× 64.6mm 146.3g